【エステの基本手技】美容とリラクゼーションの鍵となる6つのテクニック

エステティックケアでのマッサージの目的は、
軽い刺激を皮膚表面に与えて、
皮膚と筋肉に働きかけることで、
血液やリンパ液の流れを促し新陳代謝を活発にすることにあります。

マッサージは栄養の浸透を促進するだけではなく、
老廃物の排出機能の促進、筋肉の活性化など若々しくハリのある肌をつくります
また、ハンドケアによるリラクゼーション効果もあります。

基本手技は6種類あり、フェイシャル、ボディともに共通する方法ですが
美容とリラクゼーションの向上に欠かせない要素です。

プロのセラピストが使うエステの基本手技に焦点をあて、
その効果と実践方法について詳しく紹介します。

目次

エステの基本手技6種

①軽擦法(エフルラージュ)

皮膚表面を手のひらや指の腹で軽くさする方法です。
皮膚の面積の広いところは手掌を、狭いところは指先を用いる。
血液やリンパの流れをよくし、皮膚温を高めて筋肉の緊張をほぐす効果があります。
塗布の際や、強いマッサージに入る前マッサージの最後の仕上げなどに使われます。

②強擦法(フリクション)

皮膚表面を手のひらや円形運動により、すり温める方法で、軽擦法より少し強く深部まで働きかけます
肌に対して手を密着させながらゆっくりと行います。
血液やリンパ液の流れをよくし、特に静脈の流れを良くします。
また、皮下組織をほぐして働きを回復させ、停滞する老廃物の排泄を促し、
皮膚を柔らかくする効果があります。

③揉捏法(ニーディング)

皮膚と筋肉をつまむ、丸める、挟むといった色々な手技があり、
筋肉や深い部分にまで作用させる方法で、
老廃物の排泄を促進させる効果があります。
小さくつまむことを「パンスマン」
大きくつまむことを「グローパンスマン」
と言います。

サーキュラーニーディング=こねる
背中、腹、腕、足などの筋肉を手掌でつかみ、こねるように行う揉捏法である。
円運動を伴うのでサーキュラー(円型)ニーディングと呼ばれる。
顔を行うときは中指を使い、常に中央から外に向かって行う。

リンギング=しぼる
強い揉捏法で大きい筋肉や固くなった脂肪に対して、両手掌または指で筋肉をつまみあげ、筋肉をゆがめるように絞りながら行う

ローリング=ころがす
母指と4指で結合組織をつまみ、大きく転がすように行う揉捏法である。
主に背部・上腕部・大腿部に使われる

ピックアップ=つまみ上げる
両手掌で左右から筋肉をよせて持ち上げるように行う揉捏法である。
主に背部、側腹部・大腿部などに使われる

ナックリング=こぶし
こぶしで円を描きながら押印するように行う揉捏法である。
主に大きい筋肉部分や、こりのある部分に使われる。
顔を行うときは主に下顎裏や脂肪の多い下部に使われる

④打法(タポートメント)

指の先端部や手のひらを素早く皮膚表面に当てる方法です。

指の腹で皮膚表面を軽く連続的に当てる「タッピング(ピアノタッチ)」や、
手のひらを肌に軽く素早く当てる「スラッピング」などがあります。
筋肉に刺激を与えて血行を促進し、筋肉や神経を活性化させる効果があります。

カッピング・・・手掌をくぼませて行う打法

ハッキング・・・手掌の外側面で行う打法

ビーティング・・・こぶしで行う打法

⑤振動法(ヴィヴラシオン)

指先または手のひらを使って、肌を細かく震わせる手法です。
いかに細かくリズミカルに振動を与えられるかがポイントです。
末梢神経や毛細血管、筋肉の細部に作用してこれらの機能を高めたり、
リラクゼーション効果が得られます。

⑥圧迫法(プレッシオン)

両手の平や指を皮膚に密着させながらポイントを圧迫します
圧迫するときの力の入れ具合や、圧迫後に手を離すタイミングに注意します。
ポンプの役割をして静脈血やリンパの流れを促す効果があります。

まとめ

マッサージは軽擦法、強擦法、揉捏法、打法、振動法、圧迫法の
6つの基本手技を組み合わせることによって行われます。

顔の骨格や筋肉の組織を熟知したうえで
スピードや強弱を調整しながらリズミカルに行うことが大切です。

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