リフレクソロジー(Reflexology)は直訳すると「リフレックス=反射」「ロジー=学問」で反射学となります。
リフレクソロジーには「足裏」「手」「耳」「中手骨」「顔」「虹彩」など様々な部位がありますが、この記事では主に足のリフレクソロジーについてまとめました
フットリフレクソロジーとは
足裏にある全身の器官や臓器に対応する反射ゾーンやポイントをまんべんなく刺激することによって、その部位に対して間接的に働きかけ、機能を活性化する健康法です。
血行が促進する
新陳代謝が活発になる
体内の老廃物を体外に排出する
自然治癒力を高めて体を内側から健康にする
反射学と言われる理由
リフレクソロジーの直訳で反射学と言われていますが、そう呼ばれるには二つ理由があります。
❶反射投影されている
人間の身体は足裏に全身の臓器や器官が映し出されるように反射投影されています。
➋反射作用される
足裏に反射投影されている特定の器官の反射区を刺激することで器官そのものに刺激が伝わり反応する。
10本のエネルギーライン
リフレクソロジーの考え方では人間の身体を縦に垂直な10本のエネルギーラインが流れていて、健康な時にはこのエネルギーラインにスムーズにエネルギーが流れていると考えます。
ですが、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどで様々な心身のトラブルがあるとエネルギーの流れが滞り、不調が出てくると考えられています。
リフレクソロジーでは10本のエネルギーラインに刺激を加えることで、エネルギーの流れをスムーズにして心身を健康な状態に導くことが可能です
エネルギーに敏感な人は、リフレクソロジーによってエネルギーがスムーズに流れ始めると、手足の指先に滞っていたエネルギーが抜けていくときに「しびれ」を感じることがあります。
エネルギーが抜けることによるしびれは異常な反応ではありません。
反射区について
足裏には体の各器官に対応する60ほどの反射区があり、垂直に流れる10本のエネルギーラインを介して反射区と器官がつながっていると考えられています。
【頭部】→足のつま先:頭部の緊張や頭痛の緩和が期待される
【胸部・肩部】→足の親指の付け根:呼吸器系や胸部、肩部の緊張を和らげることができる
【腰部・背部】→足の外側のエッジ:腰部や背部の筋肉の緊張を緩和し、姿勢の改善に役立つ
【内臓】→足の内側:内臓の機能のサポート
【消化器系】→足のアーチ部分:消化器系の機能の活性化をし、消化不良や便秘などの軽減
足つぼマッサージとの違い
リフレクソロジーは反射区に対して広く刺激を与えます。
それに対して足つぼはツボにピンポイントで刺激を与えます。
リフレクソロジー | 足つぼ |
---|---|
10本のエネルギーラインが理論のベース | 経絡が理論のベース |
面として広い範囲をとらえる | 点として狭い範囲をとらえる |
アメリカが起源 | 中国が起源 |
自然治癒力を高めるという意味では、どちらも共通していますが、ツボ療法はハリなどの道具を使い、点への刺激を重視するのに対して、リフレクソロジーは手指で広いゾーンへの刺激が主になります。
リフレクソロジーの効果
足裏の特定の部位を刺激することで全身の健康やバランスを改善するとされています。
全身のリラクゼーション
反射区の刺激によって全身の筋肉を緩め、副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。
また、リフレクソロジーは、ゆったりとした環境の中で、”いた気持ち良い”強さで心地よく刺激しますのでリラックスすることによって心身のバランスを取り戻すことができます。
これによりストレスや疲労の軽減も期待されます。
むくみや冷え性の改善
血液やリンパ液の循環を改善し、体内の栄養や酸素の供給が向上します。
体内の老廃物の排出を助けることで、むくみや冷え性の改善が期待されます。
不調の緩和
足裏には全身の器官や部位に対応する反射区があります。
これらを刺激するということは間接的に特定の部位に対して刺激を与え、機能が活性化するということに結びつきます。
これにより肩こり、腰痛、生理不順、便秘、など身体の様々な不調の緩和が期待できます。
リフレクソロジーを控えた方が良い場合
リフレクソロジーは安全・無害・有益な健康法ですので基本的にはどなたでも行うことは可能です。
しかし、以下の方は控えた方が良い注意すべき状態です。
- ❶酔っているとき
-
リフレクソロジーは血行を促進させますのでお酒のまわりを早め、気分が悪くなったり身体に負担をかけてしますことがあります。
- ➋高熱があるとき
-
高熱の場合は施術によってさらに体温を上げてしまう可能性があります。
- ❸思い病気を患っている方
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その時や、その方の状態によって、施術を受けた方が良い場合と、そうでない場合とがあります。いずれの場合も施術の前には必ず医師に相談をしましょう。
- ➍足に怪我や炎症があるとき
-
その部分の炎症を広げないためにも控えましょう。
また、水虫が足裏全体にあるときも控えたほうが良いでしょう。 - ❺妊娠しているとき
-
妊娠中は足がむくみやすくリフレクソロジーを必要とするときですが、同時にホルモンバランスが変化して環境の変化や身体への刺激に心身がアンバランスになりやすい時期でもあります。
NGではありませんが時期をみきわめ、担当医師に相談をするなどをしましょう。
フットバスの必要性
リフレクソロジー前にはフットバスを使用することをおススメします。
フットバスを必要とする理由
- 衛生面
-
フットバスにティートリーやラベンダーなどの殺菌効果の高い精油をプラスして行うと、足に付着している雑菌などから手を守ってくれます。
- 施術者の手の負担の軽減
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お湯につかることで、皮膚も柔らかくなることから、施術者の手への負担が少なく、かつ刺激が奥まで伝わるため効果的に施術を行うことができます。
- 相乗効果
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足をあたためることで血行が促進されますので、その後に行うリフレクソロジーで様々な不調が改善しやすくなります。
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